2027年4月札幌市長選
IT企業経営者、入澤拓也氏が出馬表明

2026年08月号

来春の札幌市長選に一番乗りで出馬を表明した入澤氏

企業経営とデジタルの知見で
未来を見据えた新市政に挑戦


札幌のIT企業、エコモットの入澤拓也代表取締役(46)が、来年4月に行なわれる札幌市長選挙への出馬を表明した。秋元克広市長(70)が4選不出馬の意向を固める中、選挙10カ月前の出馬表明1番乗りで知名度の浸透を図る。札幌市長選で企業経営者が名乗りを上げるのは初めてと見られ、弁護士や行政出身の市長が続く市政の変革をアピールする。中道改革連合の荒井優前衆議(51)が出馬表明の機会を窺い、自民党が独自候補擁立を目指す中で、選挙戦の歯車がゆっくりと回り始めた──。  
(佐久間康介)

退路を絶ってチャレンジ


 6月29日午前、札幌パークホテル3階は熱気に包まれていた。100人を超える若手経営者らが待ち構える中、上気した面持ちの入澤氏が入口に並んだ一人ひとりと握手をしながら会場入りした。演壇に立つと拍手が沸き起こり、「2027年4月に行なわれる札幌市長選への立候補を強い覚悟をもって表明する」との宣言に、会場の拍手はいっそう大きくなった。
 入澤氏は1981年1月札幌市生まれ。平岸高校卒業後に米国留学を経て2002年6月クリプトン・フューチャー・メディアに入社、2007年2月エコモット設立。2010年3月小樽商科大学大学院修了MBA取得。同社は17年8月に札幌証券取引所アンビシャス市場に上場、18年に東京証券取引所マザーズ(現グロース)上場。19年5月から北海道IT推進協会会長を務める。
 この日、出馬経緯について入澤氏はこう話した。
「以前から市長になりたいという気持ちがあって仲間内にも伝えていた。(来年の市長選のタイミングは)年齢的に一番だと考えたことと、会社設立20年の節目ということもあって今年の初めから出馬する方向で検討してきた」
 なぜ、この時期の出馬表明だったのか。「知名度がなく、これからSNSなどで政策を知ってもらうには時間がかかるのでこの時期になった」と述べたうえで、「6月29日は先勝の日。午前中が吉とされているので、この日にした。企業経営者たちにとって月曜日の午前中は最も忙しい時なのに、それを推して集まってくれた。本当にありがたい」と涙ぐんだ。

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