告発・絶望の学府㊲
「気づくとロープを…」
男子学生が亡くなった当時、教員らは家庭環境を自殺の原因とする報告書をまとめていたという
(檜山管内江差町の北海道立江差高等看護学院)
看護学生自殺で元職員が重要証言
江差パワハラ、教員ら虚偽報告か
一連の疑惑の表面化から丸4年が過ぎた、北海道立江差高等看護学院のパワーハラスメント問題。第三者調査で事実認定された事案の多くが被害回復に到った一方、最も深刻な被害である在学生の自殺事案は未だ解決をみていない。遺族が道を訴えた裁判が非公開で進む中、ここで改めて事件当時をよく知る元職員の証言に耳を傾けてみたい。犠牲となった学生とのやり取りを振り返りつつ、その人は断言する。「亡くなった原因はパワハラ以外にあり得ない」――。
取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。56歳
当時の報告「作文」だった
学生が最期に使ったロープが元職員の眼にした物だったのかどうかは、今となってはわからない(江差町内)
担当職員が遺族へ頭を下げた一昨年春の時点では、道は必ずしもハラスメントを否定していなかった筈だが……
(2023年5月15日午後、札幌市内)
学生が最期に使ったロープが元職員の眼にした物だったのかどうかは、今となってはわからない(江差町内)
担当職員が遺族へ頭を下げた一昨年春の時点では、道は必ずしもハラスメントを否定していなかった筈だが……
(2023年5月15日午後、札幌市内)
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