苫小牧・老舗ガス業者で“独裁”か②
実弟告発「社長は退任を」
地域のインフラを担うガス会社は1961年設立、社外取締役には苫小牧市の副市長や地元企業の役員などが名を連ねる(苫小牧市の苫小牧ガス)
ガス会社パワハラで新証言
子会社元役員の裁判も佳境
昨年2月号の本誌面で報告した、公益企業のパワーハラスメント疑い。暴言などの被害を労災認定された元子会社役員の裁判が続く中、本社内からも新たな告発の声が上がっていたことがわかった。証言の主は本来ならば現在もその職場に籍を置いている筈だったが、社内で目の当たりにした社長のハラスメントを諌め続けた結果、退職に追い込まれることになったという。社を離れた今も声を上げ続けるその人は、渦中の社長がよく知る人物――実の弟だ。
取材・文=小笠原 淳
退職届に「パワハラ」明記
隣室から響いてくる怒声
「社長は本来2023年に退任する予定だったのに、元役員の裁判を理由に任期を延長させた。従業員にとっては不幸な話です」と、社長の実弟である元社員(4月下旬、苫小牧市内)
「社長は本来2023年に退任する予定だったのに、元役員の裁判を理由に任期を延長させた。従業員にとっては不幸な話です」と、社長の実弟である元社員(4月下旬、苫小牧市内)
目次へ
© 2018 Re Studio All rights reserved.