不協和音に軋む伝統国大
道教大 見えざる亀裂
道教育大は戦後まもない 1949 年設立、当地の師範学校を前身とする函館キャンパスはとくに長い歴史を持つ(函館市の北海道教育大学函館校)
函館校で2年越しパワハラ告発
10年前のセクハラは公表されず
重大な人権侵害を疑われた問題が、不透明な審議で不問に付された――。そう訴える声の主は、北海道内で80年ほどの歴史を持つ国立大学の職員。昨春まで常勤の教授だったその人は、同僚教員の1人からいわれのない脅迫を受けることになったという。時期を同じくし、周辺では10年前に起きていた別のハラスメント事案をめぐる疑問の声が改めて沸き起こり始めた。教員養成校として伝統浅からぬその学府で今、何が起きているのか。
取材・文=小笠原 淳
一斉メールで「脅迫」疑い
大学の一連の対応には「本来の教育大らしからぬところがある」と、オンブズマン共同代表の佐藤博文弁護士(札幌市中央区の北海道合同法律事務所)
大学の一連の対応には「本来の教育大らしからぬところがある」と、オンブズマン共同代表の佐藤博文弁護士(札幌市中央区の北海道合同法律事務所)
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