森町国保病院の診療報酬不正請求事案を追う
機能しなかった「万全の体制」
のしかかる3億円の返還義務
巨額の返還義務を負うことになった森町国保病院
(同町上台町)
道南の渡島半島にある名峰、駒ヶ岳の麓に広がる自治体、森町(岡嶋康輔町長・人口約1万3千人)。ここで明らかになったのが、森町国民健康保険病院(60床・開設者森町長・以下森町国保病院)の診療報酬不正請求事案だ。昨年暮れに国から指摘を受け、返還を求められることになった金額は実に3億円超え。事務方に加え経営企画統括監まで配置し運営体制に万全を期していたはずの森町国保病院でいったい何が起きていたのか──。
(本誌編集長・工藤年泰)
放置され続けた不正請求
開設者として責任が問われる岡嶋町長(森町の公式ホームページより)
3月議会でこの問題を追及した伊藤副議長は、「診療報酬を返還すればそれで済むという話ではない」と指摘
開設者として責任が問われる岡嶋町長(森町の公式ホームページより)
3月議会でこの問題を追及した伊藤副議長は、「診療報酬を返還すればそれで済むという話ではない」と指摘
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