Interview
札証のプロ投資家向け市場に上場した「元気な介護」の池田元気社長に訊く
上場で信用力と採用力を強化 成長の原動力は信頼のⅯ&A

2026年10月号

(いけだ・げんき)1977年4月札幌市生まれ・北海学園北見大学卒業後にオートランド札幌、税理士法人五十嵐会計事務所、中道機械を経て2009年4月ケアコミュニケーションズ入社。12年1月アイケア札幌西(現・元気な介護)に転籍し、同年11月代表取締役社長就任。15年4月「元気な介護」に商号変更。49歳

介護業界の地位向上をリードする企業へ


「介護の力で、日本を元気に!」をスローガンに介護保険事業や高齢者向け住宅運営事業、障がい福祉サービス事業を展開している株式会社元気な介護(本社札幌・池田元気社長)。同社は7月、札幌証券取引所と東京証券取引所のプロ投資家向け市場に上場、早い段階での札証本則市場、東証スタンダード市場へのステップアップを目指している。信用力強化や優秀な人材獲得が狙いだが、ベースにあるのは池田社長が抱く、この時代における介護の重要性をもっと知ってもらいたいという強い想いだ。規模でなく質において介護業界のリーディングカンパニーを目指す池田社長に、上場の狙いや成長戦略、目指している企業像などを訊いた。
(8月10日取材 工藤年泰・佐久間康介)

経理志望で入社して初めて出会った「介護福祉の世界」


──まず略歴を教えてください。
 池田
 生まれは札幌ですが中学校まで岩見沢暮らしで、高校は北海高校、大学は北海学園北見大学(現・札幌商科大学)です。
 大学卒業後はオートバイなどを扱うバイク屋に入社しました。その後、税理士法人勤務を経て中道機械に入りましたが倒産してしまい、残務整理後に現在当社の社外取締役である松浦良一さん(元北洋銀行常務、元上光証券社長)に紹介され、医療コンサルタントの滝野賢次郎さんが経営していたケアコミュニケーションズ(札幌市・ケアコミ社)に入社しました。
 最初の就職もそうなのですが、私は経理をやりたくて社会に出た人間。人とのコミュニケーションがあまり得意ではなく、営業をやりたくなかったんです(笑)。
──そんな人がケアコミ社で介護の世界と出会った。
 池田
 そうです。実はケアコミ社にも経理の扱いで入りましたが、入社早々に「小樽の事業所に行きなさい」と言われたんです。そうして行ったらみたら介護の現場で、初日に「ちょっと、そこのトイレ洗ってきて」というのがスタートでした。10カ月くらいで本社に戻りましたが、経理というよりは管理全般の仕事を任され、同社が買収した石狩の施設(番屋の宿・番屋の湯)をめぐる裁判の関連業務や新規事業にも関わって金融機関から融資を受ける仕事もしていました。

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介護を働きがいのある仕事にすることを目指す(写真提供・元気な介護)

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