告発・絶望の学府㊵
元学院長がパワハラ証言

2026年05月号

学院トップは早い時期にハラスメントの事実を認め、謝罪していた(事件後の2021年11月に元学院長が遺族へ送信したショートメールの文面)※ 画像の一部加工は本誌

江差看護学院・在学生自殺事件
遺族の裁判で道が聴取録を開示


初めて本誌面でその問題を伝えたのは、ちょうど5年前の春。道南・江差町の公立看護学校で起きていたハラスメントを告発する声は学校設置者の北海道を動かし、のちの第三者調査で複数の被害が認められるに到った。だが多くの被害回復が実現する傍ら、最悪の被害といえる在学生の自殺事案は今なお解決をみていない。そんな中、遺族が起こした裁判で新たな事実があきらかになった。道が初めて開示した文書に記されていた新事実とは――。

取材・文=小笠原 淳

3年前の記録に重要発言


《落として、あえて退学の道を選ばせるっていうのが、教職員のねらいだったと思います》
 2022年12月に行なわれた聴き取り調査で右の発言を残したのは、北海道立江差高等看護学院で学院長を務めていた男性。聴き手は、道の設置した第三者委員会の委員たちだ。
 1時間あまりにわたった問答の全容は聴取録にまとめられ、道の公文書として管理されていた。それが陽の目を見ることになったのは、本年3月上旬のこと。在学中に自ら命を絶った看護学生の遺族が起こした裁判で、被告の道側が提出した書面にその記録が含まれていた。同時に開示された22年11月付の別の聴取メモには、同じ元学院長によるこんな証言も記録されている。
《おそらく他の教員等道職員は保身、打算、逃避のため、事実を伏せたり、一部のみ明示、或いは錯誤、虚偽が有るかもしれません》
 語られたのはほかでもない、亡くなった学生が当時の教員たちから壮絶なパワーハラスメントを受けていた事実だった。

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