“核のゴミ”レポートPART43 新人の出馬表明で寿都町長選はどうなる?
問われる“変える覚悟”

2025年08月号

寿都町には核ゴミ最終処分地の選定に向けた「概要調査」の受け入れの是非を問う住民投票条例がある。「脱・肌感覚リコールの会」は最近、調査反対を呼びかけるポスター看板を国道沿いに立てた

「現職VS新人」の構図でも足並み揃わぬ核ゴミ反対派


任期満了にともなう寿都町長選(10月23日告示、同28日当開票)。3月の定例町議会で現職の片岡春雄氏(76歳)が7選を目指し出馬表明したのに続き、新人の町議・大串伸吾氏(41歳)が6月26日、北海道新聞の取材に対し出馬の意思を表明した。他にも出馬を模索する町民もいる。反対派の住民団体メンバーでもある大串氏は、「自分が描く町づくりと概要調査の実施は相容れない」との主張を掲げ、7月中旬の正式発表を計画するなど「現職VS新人」の選挙戦の構図は固まってきた。しかし、肝心の同氏を支える町民の足並みは揃っておらず、「文献調査」をめぐる動きに翻弄された関係者には疲れも見える──そんな投票まで3カ月余りの状況をレポートする。

(ルポライター・滝川 康治


7選をめざす現職の片岡氏に41歳の大串町議が出馬を表明


 今年3月の寿都町議会一般質問。この11月で任期満了となる片岡春雄町長(1949年、旭川市生まれ)の7期目の立起をめぐり、木村眞男議員が本人の見解を求めた。
 片岡氏は23年余りにおよぶ自らの取り組みを振り返ったあと、
「これまで培ってきた集大成として基幹産業の漁業、水産加工業の更なる発展のため生産力の向上はじめ住民生活に重要なインフラの更新や財政の健全化と、懸案の企業誘致に取り組んでまいりたい」
「(今後は)将来にわたって持続可能な町づくりに道筋をつけ、後進に道を譲る所存であり、引き続き全力を尽くす決意であります」(要旨)
 として、7選をめざし10月の町長選に出馬する意思を表明している。
“核のゴミ”最終処分地の選定に向けた調査については、
「文献調査に応募し、早4年がすぎましたが、全国的な議論に広がっていないのが現状です。(今後は)国が責任を持って調査地区を選定し、当該自治体に要請し、文献・概要調査に協力してもらう方向に舵を切る必要があると考え、国に要請活動を行なってまいりたい」(要旨)
 と、政府の責任を強調する答弁を繰り返した。
 本稿執筆にあたり、筆者は寿都町の担当課に片岡氏のインタビューを申し込んだが、「取材には応じていません」との答えが返った。前回町長選の際には応じてくれたのだが、仕方がない。今後は推測も交え、遠慮なく書くことにする。

7選出馬を表明している現職の片岡春雄氏
(21年の町長選で)

6月26日、道新記者の取材に対して出馬表明を行なった大串伸吾町議

独自に町長選出馬を模索中の田原誠氏

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有識者を招いて町が実施したシンポジウム。経費はNUMOが負担した(昨年11月)

前回町長選で惜敗し、今は反対派団体の代表を務める越前谷由樹氏

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