上紋峠の周辺で進む国内最大規模の風力発電計画を追う【第2回】
費用増に国頼み、自然破壊の再エネ開発に未来はあるのか

滝上町の大規模風力発電所予定地に近い地元住民を対象に開かれた説明会。「再エネ特別措置法」に基づくもので14人が参加。対象住民を限定したが、機材輸送時の騒音や風車による事故、自然環境への影響などを懸念する声が相次いだ
(4月16日、同町内で)
オホーツク管内滝上町と上川管内士別市との境界部に位置する上紋峠の周辺で、最大で50基、出力30万キロワットという日本でも最大規模の陸上風力発電所の建設計画が多くの道民に知られぬままに進む。滝上町内で初の住民説明会が開催(先月号を参照)されたのに続き、4月16日には環境アセス制度に基づく法定説明会も──。事業計画が周知されるにつれ、住民間での賛否の声が少しずつ顕在化する一方で、後志管内余市町では関西電力の計画に対し、齊藤啓輔町長が「不同意」を表明した。道内の状況を俯瞰しながら本稿後半では、再エネ問題に明るい佐々木邦夫さんに風力発電の今について訊いた。
(ルポライター・滝川 康治)
滝上町で再エネ特措法の説明会
騒音や環境、コストなどに懸念

(ささき・くにお)1967 年、稚内市生まれ。札幌市内で20年間ほど測量コンサルタント業務の後、Uターン。稚内市議などを経て石狩市に移住。現在、北海道風力発電問題ネットワーク代表、(一社)北海道自然保護協会常務理事などを務める

上紋峠にほど近い藻瀬狩山に事業者が設置した風況調査用の観測塔(中央部分)

上紋峠から滝上方面を望む。一帯にはヘアピンカーブや覆道が多い

9月に公表予定の「配慮書」が環境アセスメントの第一段階に
(事業者側の説明資料から)

建設予定地には国有林が広がり、大方は保安林に指定されている
上紋峠にほど近い藻瀬狩山に事業者が設置した風況調査用の観測塔(中央部分)
(ささき・くにお)1967 年、稚内市生まれ。札幌市内で20年間ほど測量コンサルタント業務の後、Uターン。稚内市議などを経て石狩市に移住。現在、北海道風力発電問題ネットワーク代表、(一社)北海道自然保護協会常務理事などを務める
上紋峠から滝上方面を望む。一帯にはヘアピンカーブや覆道が多い
9月に公表予定の「配慮書」が環境アセスメントの第一段階に
(事業者側の説明資料から)
建設予定地には国有林が広がり、大方は保安林に指定されている
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