堂守が亡くなったオタモイ地蔵尊の行方
断崖に残された“小樽の原点”「オタモイ地蔵」の歴史と価値

オタモイ地蔵尊はオタモイ海岸の断崖中腹に祀られている
(人物以外の写真は小樽商大の高野さん提供)
小樽市オタモイ海岸の断崖にある「オタモイ地蔵尊」の堂守、村上洋一さんが亡くなっていたことが2023年4月に分かり、地元の関係者が地蔵尊の今後の存続について協議を続けている。地蔵尊まで続く海側の約700メートルの遊歩道は2006年3月の土砂崩落で通行禁止。地蔵尊の裏側の山道周辺も土砂災害警戒区域に指定されており、地蔵堂への参拝は難しくなっている。小樽の文化遺産に詳しい、小樽商科大学客員研究員の高野宏康さん(51)は「子宝地蔵として知られているオタモイ地蔵尊は、元は北前船で海難事故にあった人たちの供養のために祀られたものです。小樽の原点ともいえる地蔵なので、移転を含め現在地での存続が可能かどうか検討していきたい」と話している。 
(武智敦子)
最後の堂守の死

奉賛会の事務局を務めている高野さん

消失を免れたオタモイ唐門

子宝地蔵として多くの信者を集めたオタモイ地蔵尊

オタモイ地蔵尊が祀られている地蔵堂

清水寺の懸け造りを取り入れたかつての龍宮閣

荒れ果てた堂守のかつての自宅
 
奉賛会の事務局を務めている高野さん
 
消失を免れたオタモイ唐門
 
オタモイ地蔵尊が祀られている地蔵堂
 
清水寺の懸け造りを取り入れたかつての龍宮閣
 
子宝地蔵として多くの信者を集めたオタモイ地蔵尊
 
荒れ果てた堂守のかつての自宅
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