
昨年の「ほっかいどう住宅フェア」の模様(写真は実行委員会事務局提供)
会期は9月27・28日
「住まいとくらしのミライ博」と銘打った「ほっかいどう住宅フェア2025」が、9月27日と28日の2日間、札幌市中央区南3条西5丁目の北海道庁赤れんがガーデン(赤れんが庁舎前庭)で開催される。2021年度から始まり今年で5回目。国土交通省の定める「住生活月間(10月)」に向けた啓発イベントで、新たに住まいづくりを考える人にはうってつけの催しになっている。食やエンタメのお楽しみも盛り沢山。「住まいと暮らしの未来」を探しに足をのばしてみては。
北海道ハウスメーカー協議会加盟7社も足並み揃え出展へ
「ほっかいどう住宅フェア」(北海道などで組織する実行委員会主催)は、国土交通省が定める「住生活月間」の理念、取り組みに基づき道内自治体や住宅関連団体、工務店、ハウスメーカー、資材メーカー、エネルギー事業者などの関連企業が一堂に介して開催される一大イベントだ。
「ゼロカーボン北海道」をはじめとする社会的、政策的課題に対して住宅や住宅関連分野での各種取り組みや製品などについて官民が連携して一般市民・ユーザーに向けて広く情報発信。課題解決の実効性向上や道民の豊かな住生活、住環境の実現、さらには住宅産業の活性化に繋がることを狙いにしている。
 国では「住生活月間」に定めている10月に向け、国民一人ひとりが住宅・居住環境・住まい方について広く考える機会を提供し、住意識の向上を促すことで快適な住生活の実現を目指す考え。関係団体などが一体となり総合的な啓発活動を展開することにしており、今回のフェアもその一環だ。
「住まいとくらしのミライ博」と銘打った今回のテーマは、《北海道の「住まい」・「暮らし」・「未来」のかたちを考える》。
 ゼロカーボン、脱炭素、子育てしやすい環境、自然災害への備え、ストレスフリーなど、日々の暮らしの安定や将来にわたる持続可能な社会の実現の土台には住環境が大きくかかわっている。フェアを通じて豊かで安全安心な暮らしを続けるための住まいや暮らし方など、生活の未来について考えるきっかけを提供する機会とする。
 北方型住宅をはじめとする質の高い住まいや官民におけるさまざまな取り組み、製品について各社・団体のブースが出展される。
 具体的要素としては、①ゼロカーボンな暮らしの実現 ②子育てしやすい住まいや暮らし ③暮らしを守る安全・安心な住まい ④健康的な暮らしを支える住まい・暮らし ⑤移住・スローライフな暮らしの提案⑥住まいづくりの担い手の育成──という6つのコンテンツを取り入れた展開となる予定だ。
 今回のフェアでは約40の関連企業・団体が出展を予定しており、今年4月に発足した任意団体「北海道ハウスメーカー協議会」の加盟7社(ミサワホーム北海道、住友林業札幌支店、大和ハウス工業北海道支店、北海道セキスイハイム、スウェーデンハウス、積水ハウス札幌支店、三井ホーム北海道)も赤れんが庁舎に近いエリアにブースを並べる。
 注目イベントを前に、同協議会の鳥山達己会長(ミサワホーム北海道取締役常務執行役員)は、「このフェアは、住宅に興味のあるお客さまとの接点を作る大切な機会になっています。これまで各社は個別に出展していましたが、今回は加盟7社が並んで出展し、それぞれに現在最も訴求したい内容をPRすることにしています。協議会が発足してから取り組む初めての協働的なイベントになります」と意欲を語る。
 エンタメ的な要素もしっかりあるのでぶらりと立ち寄るのも悪くない。会場の特設ステージでは令和の歌まねヒロイン、よよよちゃんのアーティストライブや元プロ野球選手で野球解説者、学校法人田中学園理事長・田中賢介さんのトークイライブイベントも行なわれる予定だ。
 またキッチンカー6台が出店するほか、北海道芸術デザイン専門学校の学生が主体になって実施する木製パズルキットでの「オリジナルの家づくり体験」「オリジナルのカフェづくり体験」などのワークショップも開かれる。
 ほっかいどう安心住まいづくりネットワーク代表の青山剛室蘭市長が会長を務める同フェアの実行委員会では、会期中2万人の来場を目標にしている。