道東の小さなまち中標津町の大きな挑戦
酪農に見えてきた曙光
7月下旬にあった中標津神社のお祭りで踊りを披露する日本語学校のミャンマー人の学生たち。日本語を学びつつ地域社会に溶け込んでいる
乳業大手2社が工場を新設・増設
若者と外国人が支えるまちづくり
コロナ禍での生産抑制やウクライナ戦争による飼料高騰などで地盤沈下した酪農が、根室管内の中標津町(西村穣(ゆたか)町長)で再生の時を迎えている。乳業大手2社が工場を新設・増設を決め、20代の若者や外国人材が復興の一端を支える。人口減少の波に洗われる道内の自治体の中で気を吐き、識者から「中標津モデル」として注目される同町の活気を帯びた現在をレポートする。
取材・文 岡野 直(おかの・ただし)
1960年札幌市出身。東京外語大学ロシア語科卒業。85年朝日新聞社入社。2021年からフリー。ロシア語の全国通訳案内士。近著に『戦時下のウクライナを歩く』(光文社新書)。65歳
中標津で始まった反転攻勢
酪農家のパーラーで搾乳の準備をする酪農ヘルパー。ベトナム人のフンさん(右)と引地楓菜さん(7月21日、中標津町内)
7月の中標津町民との交流行事で、語学などについて語り合うベトナム人国際交流員のグエンさん(中央)。昨年から中標津町経済振興課に勤め、町内に住む外国人のネットワークを作ろうとしている
取材に応じる西村町長
酪農家のパーラーで搾乳の準備をする酪農ヘルパー。ベトナム人のフンさん(右)と引地楓菜さん(7月21日、中標津町内)
7月の中標津町民との交流行事で、語学などについて語り合うベトナム人国際交流員のグエンさん(中央)。昨年から中標津町経済振興課に勤め、町内に住む外国人のネットワークを作ろうとしている
取材に応じる西村町長
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