告発・絶望の学府㊴
「学校には言わないで」
一連のパワハラ事案の中で最悪の被害といえる自殺事件が起きてから、まもなく丸6年
(8月5日午後、函館市の函館地方裁判所)
江差パワハラ裁判・弁論再開
七回忌前に遺族が法廷で陳述本誌面で報告を始めてから4年あまりが過ぎた、公立看護学校のパワーハラスメント問題。既報の通り、教員のハラスメントを苦に学生が自殺した事案では、学校設置者の北海道が第三者調査で認定されたパワハラと自殺との因果関係を否定し続けている。苦渋の決断で道を訴える裁判を起こした遺族は今夏、2度めになる口頭弁論の法廷で改めて意見陳述に臨んだ。語られたのは、亡き長男が残した言葉の数々。同じ空間に、深く頷く傍聴人の姿があった。
取材・文=小笠原 淳
「理不尽」「生徒を奴隷に」
たった1人で闘い続けた原告の女性(右奥)はこの日、傍聴に駈けつけた保護者を通じて初めて「父母の会」との縁を得た(函館市の函館弁護士会館)
たった1人で闘い続けた原告の女性(右奥)はこの日、傍聴に駈けつけた保護者を通じて初めて「父母の会」との縁を得た(函館市の函館弁護士会館)
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