函館市長選で大泉潤氏が現職に4倍差で圧勝
市民が求めた“変化”

2023年06月号

当確の報を受けお立ち台で勝利を喜ぶ大泉氏
(4月23日午後8時半過ぎ、市内松風町の選挙事務所付近)

共感呼んだ未来への危機感

時に選挙は残酷な現実を突きつける。過去に何度か繰り返されてきた多選を目指す現職首長の惨敗。4月23日に投開票が行なわれた函館市長選は、そんなリアリズムを見せつけた。4選を目指した現職・工藤寿樹氏(73、自民党・公明党函館支部推薦)と新人で同市元保健福祉部長、大泉潤氏(57、立憲民主党支持)の一騎打ち。結果は4倍以上の大差で大泉氏の圧勝というものだった──。

(佐久間康介・工藤年泰)





根底にあった「工藤離れ」


 4月23日夜、函館市内──。開票は21時30分からの予定だったが、報道各局の出口調査によって20時15分頃に早々と大泉潤氏に当確が出された。たちまち選挙事務所が歓声に包まれる。ほどなくして現れた大泉氏は、「おおいずみじゅん」のコールの中で屋外に用意されたお立ち台に登り、支持者とともに万歳を三唱。当選の喜びをこう語った。
「おかげさまで勝利を掴むことができました。ここで市長の任務を全うすると宣言することは簡単だが、今はその時ではありません。市民が分断され、地域が分断されることがあってはならない。私の公約の『未来への8つの扉』のひとつにインクルージョンがあります。その意義は、国籍、年齢、性別、さらには党派の違いを超えて、誰もが同じ場所で働いたり、学んだり、共に幸せを感じられる社会を実現することです。
 多くの皆さんが函館を諦めないという思いのもと、党派を超えて私を支持していただいた結果、今の勝利があると思います。誰ひとり置き去りにしない行政ができるように全力を尽くしたい」

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