“大義ある逆境に挑戦する”真意
鈴木は「官邸の傀儡」か道民目線のリーダーか

2019年4月号

夕張市長としての最後の登庁日(2月28 日、写真提供・夕張市)


自公の道知事候補予定者・鈴木直道(38)。1999年に高卒で東京都職員となり、働きながら法政大の夜学を卒業。2008年には東京都の行政支援の一環として財政破綻した夕張市に出向し、11年には市長に。だが、まちの舵取りを担うトップの報酬は月額25万円程度。“日本一給料の安い首長”とも呼ばれた中で2期8年を務め、26年度までに悲願の財政再生団体脱却を果たせる見通しも示した。“困難に立ち向かう清貧の若きリーダー”という日本人好みの人物像を地で行く彼が挑む道知事選。はたしてその資質とは──。 (髙橋貴充、文中敬称略)
 

理想に逃げないリアリスト

 自民党道連の候補者選考──。大半の道内選出国会議員と大多数の道内地方議員、そして多くの市町村長が推した和泉晶裕・国交省北海道局長を強引に押し退けてまで、鈴木擁立を断行したのが吉川貴盛衆議・長谷川岳参議・堀井学衆議ら少数派だった。
 その決着の背景には、鈴木とは法政大の先輩・後輩の間柄でもある菅義偉官房長官をはじめとする官邸サイドの意向が強く働いたとされるが、リードで触れた鈴木への評価と人気も影響したものとみられる。
 とはいえ、知事選挙は人気投票では済まされない。鈴木は2月1日の出馬会見で、今の北海道が抱えている具体的な問題について考えを述べているが、ここでの発言から彼が知事になった場合の近未来像が垣間見えた。
 

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単独で出馬会見に臨む鈴木氏(2月1日午前、札幌パークホテル)

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