新ひだか町長選の裏に潜んでいたJR事業路線問題
酒井を裏切った藤沢道議は日高本線潰しの先兵なのか

2018年7月号

JR 日高本線の存廃問題で記者に持論を語る藤沢道議(6月5日午前、道議会庁舎内)

2カ月前の4月15日、日高振興局管内で新ひだか町長選が行なわれ、新人で元道職員(農政部競馬事業室長)の大野克之氏(59)が初当選を果たした。敗れたのは4選を目指していた現職、酒井芳秀氏(73)。かつて道議会議長を辞して知事選に挑戦し、以後は地元で町政を担ってきた酒井氏が苦杯を舐めた選挙の裏には、後輩の思いもかけない「裏切り」とJR日高本線の存廃問題が潜んでいた──。(本誌編集長・工藤年泰)

「恩人」の排除に動いた地元選出の藤沢道議とは

 今回の選挙結果は大野氏が8976票、酒井氏が4895票で、ほぼダブルスコア状態。事実上酒井氏の惨敗と言っていい。
 だが、平成22年の選挙(同26年は無投票で3選)では酒井氏が相手候補を2500票以上引き離して勝っている。昭和58年に道議として初当選以来、5期連続当選の実績もある。酒井町政が長きに亘ることを嫌う向きや同氏の73歳という年齢を危惧する声が地元の一部にあったことは事実だが、元来選挙に弱い政治家ではない。
 そんな中で今回の「大野勝利」の立役者として名前が挙がっているひとりが地元(日高振興局管内)選出の藤沢澄雄北海道議会議員(62・4期)だ。

落選した酒井芳秀前町長

新ひだか町静内庁舎

大野克之町長(大野氏の写真は本人のTwitterより)

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